「うちの子、分数のたし算になったとたんにわからなくなって…」
そんなお悩みをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。
分数のたし算・ひき算が難しく感じる最大の理由は、「通分」と「約分」のやり方が身についていないからです。さらにその土台となる公倍数・公約数の求め方があいまいだと、どこから手をつけてよいかわからなくなってしまいます。
この記事では、元小学校教員のもみじ先生が、公倍数・公約数の求め方から通分・約分のやり方、そして分数のたし算・ひき算の解き方まで、小学5年生向けにわかりやすく解説します。
動画と合わせて読むと理解がグッと深まりますよ。ぜひ一緒に確認してみてください。
通分・約分とは?公倍数・公約数をわかりやすく解説
まずは「通分」「約分」「公倍数」「公約数」という4つの言葉の意味を整理しましょう。
公倍数とは・公約数とは
公倍数とは、2つの数に共通する倍数のことです。たとえば2と3の公倍数は 6, 12, 18, … で、中でも一番小さい6を最小公倍数といいます。
公約数とは、2つの数に共通する約数のことです。たとえば6と9の公約数は 1, 3 で、一番大きい3を最大公約数といいます。
通分とは・約分とは
通分とは、分母が違う分数の分母を同じ数に揃えることです。最小公倍数を使って分母を揃えます。
約分とは、分数の分子と分母を共通の数で割って、できるだけ小さい数に直すことです。最大公約数で割ると一度で約分できます。
もみじ先生の動画でも、公倍数・通分・公約数・約分のやり方をていねいに解説しています。
通分・約分でつまずく原因
小学5年生が通分・約分でよく間違えるパターンをまとめました。お子さんがどこでつまずいているか確認してみてください。
よくある3つの間違いパターン
- 分母同士をそのまま足してしまう(例:1/2 + 1/3 = 2/5 という間違い)
- 公倍数の求め方がわからず通分できない(どの数を分母にすればよいか迷う)
- 約分で分子だけ割って分母を忘れる(分子と分母を同じ数で割らないといけない)
注意!
分母は「何等分したか」を表す単位です。分母同士を足してはいけません。通分で分母を揃えた後は、分子だけを計算しましょう。
通分・約分・公倍数・公約数のやり方をステップで解説
4つの操作を順番にマスターしていきましょう。
公倍数(最小公倍数)を求める
2つの分母の倍数をそれぞれ書き出し、共通する最も小さい数を見つけます。
例)分母が4と6の場合:
4の倍数:4, 8, 12, 16, …
6の倍数:6, 12, 18, …
→ 最小公倍数は 12
通分する(分母を最小公倍数に揃える)
分母を最小公倍数に変えます。分母に何をかけたかと同じ数を分子にもかけるのがポイントです。
例)1/4 → ×3 → 3/12
例)1/6 → ×2 → 2/12
→ 分母が揃ったら分子どうしを計算します。
公約数(最大公約数)を求める
答えの分数を約分するとき、分子と分母の共通する約数(最大公約数)を求めます。
例)分子12・分母18の場合:
12の約数:1, 2, 3, 4, 6, 12
18の約数:1, 2, 3, 6, 9, 18
→ 最大公約数は 6
約分する(分子と分母を同じ数で割る)
分子と分母を最大公約数で割れば、一度で約分完了です。
例)12/18 → 分子も分母も ÷6 → 2/3
分子だけ・分母だけを割ってはいけません。必ず同じ数で両方割りましょう。
ポイント
通分のとき「分母に何をかけたか」と同じ数を分子にもかける。約分のとき「分子と分母を必ず同じ数で割る」。この2点が最重要です!
練習問題にチャレンジ
やり方をしっかり確認できたら、実際に問題を解いてみましょう!
問題1:1/4 + 1/3 を計算しなさい。
▼ 解答・解説を見る
答え:7/12
解説:4と3の最小公倍数は12。
1/4 = 3/12、1/3 = 4/12 に通分して、
3/12 + 4/12 = 7/12。7と12は最大公約数が1なので約分不要。
問題2:5/6 − 1/4 を計算しなさい。
▼ 解答・解説を見る
答え:7/12
解説:6と4の最小公倍数は12。
5/6 = 10/12、1/4 = 3/12 に通分して、
10/12 − 3/12 = 7/12。7と12は最大公約数が1なので約分不要。
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印刷して実際に手を動かしながら練習してみよう。
【まとめ】通分・約分のある分数のたし算・ひき算をふりかえろう

この記事では、小学5年生の算数「分数のたし算・ひき算」に必要な公倍数・通分・公約数・約分のやり方を解説しました。
- 公倍数とは2つの数に共通する倍数。最小公倍数を使って通分する
- 通分は分母を最小公倍数に揃えること。分子も同じ数をかけるのを忘れずに
- 公約数とは2つの数に共通する約数。最大公約数を使って約分する
- 約分は分子と分母を同じ数で割ること。分子だけ・分母だけを割ってはダメ
- 分数のたし算・ひき算は「通分→計算→約分」の順で解く
はじめは時間がかかっても、練習を重ねると公倍数・公約数をすばやく見つけられるようになります。動画を何度も見返しながら、プリントでしっかり練習してみてください。
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